仕事でやりがいを持つために
仕事をする上で大事にするものは何かを問うと、だいたいの人が”やりがい”と答え、残念ながら実際の仕事場でそれを充分に感じれている人は20%にも満たないといわれています。 それだけ、求める理想と与えられる現実というのには差があるという事なのかもしれませんね。
ちなみに、アメリカの経済誌「Forbes/フォーブス」によれば、「やっていて幸せを感じられる仕事」は”聖職者”を筆頭に、”消防士”や”理学療法士”などがおり、意外と看護職は入っていません。
1位が聖職者というあたり、神様大好きな国らしい答えだなという気がします。逆をいえば、それだけ日本人と違って神様を愚弄するような人(悪質な宗教法人など)がいないのかもしれないですね。
消防士は、今も昔もアメリカではヒーローの代名詞として広く扱われています。特に9.11の事件以降その考えはさらに広まったのではないでしょうか?
理学療法士は身体障害者などのマッサージやリハビリをする存在。日本でも最近では高齢者への需要がとても大きくなっているので、とても必要性の高い職業になってきているといえます。
ではなぜ看護職が入っていないのかというと、それはやはり高騰な医療費が関係しているのかもしれません。日本では無料の救急車もお国柄一つで約6000円~3万円ほどかかりますし、レスキュー隊は呼ぶととりあえず「あなたはお金持っていますか?」と聞かれるとか。
確かに、こんなにお金に固執されたら助けられる方も安心してベッドで休めないかもしれないですね。
しかしこうして見てみますと、やはり“世のため”“人のため”といえる仕事に就いているかどうかが「やりがい」を感じられるか否かに通ずるのかもしれません。
そしてこの“世のため”“人のため”の考えで働く際、どうしてもなりがちなのが自己満足。これにならないで仕事出来ているかどうかがポイントになってきているといえます。
看護職に就く上で絶対持ってはいけない考え方が「○○してあげる」というもの。この「~してあげる」という考え方を持ってしまうと相手への見下す部分が出てきてしまい、どうしても「~してあげたのに」と見返りを求めてしまうからです。
そもそも、看護される側というのはなりたくてその体になったという方は少ないもの。だから、看護だってされたくてしてもらっているわけではないのです。
その為、ケアをする看護師はその患者の気持ちを踏まえ、謙虚な気持ちで仕事にあたる事が大事だといえます。
この謙虚な気持ちを持っていると、「~してくれてありがとう」と言われた時、きっと「え?○○しただけなのに?」とちょっとした事でもやりがいを感じられるはずですよ。